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逆流性食道炎について


by pinkruro
 逆流性食道炎とは、食道性逆流症の一種で、胃酸などが食道に逆流することで粘膜に炎症を起こしたり、びらん(爛れ)を引き起こしたりする病気のことです。食後、横になったときや、前かがみになったときに、胃酸が口などに逆流するという症状を持ちます。その他、胸やけや嘔吐、過度のげっぷを伴うこともあります。特に胸やけの場合、他の胃腸やストレスの病気と誤診されることもあります。

 逆流している胃酸を採取して調べる方法の他、内視鏡で食道や胃の様子を見る診断も行われます。尤も、後者は逆流性食道炎であることがほぼ確定した後に、どれぐらい進行しているか重症度を確認する目的の方が強いでしょう。ロサンゼルス分類と呼ばれる分類方で、様々なグレードに分けられます。正常な粘膜が保たれている状態、ところどころに赤みや腫れが見受けられる状態、複数の粘膜が癒着しているもの、その度合いが全体の4分の3を超えるものといったふうに分けられます。

 治療方法の一つに投薬があります。胃酸の発生を抑えるもの、食道の働きを活性化させ逆流を防ぐものなど効果は様々です。前者のタイプの中で特に効果が強いとされるプロトンポンプ阻害薬系は、難治性の逆流性食道炎の場合を除き、特に胃潰瘍の治療を目的とする場合8週間までしか保険の対象にならないので注意が必要です。また、食道にヘルニアが併発した場合などは、手術が行われることもありますが、稀です。

 対処法としては、まず食べ過ぎを控えることが肝要です。次に、食後すぐに横になるといった、胃酸が逆流しやすい状況を避けること。そもそも消化の良い物を食べる、睡眠時には頭を高くして寝るといった対処も大切です。また、逆流性食道炎は、ストレスが発症の原因になることもあります。そのため、治療と並行して、ストレスの原因を取り除く心理的カウンセリングや、ストレスに対応する投薬治療などが並行されるケースもあります。当然ですが、この場合は治療が長期化しがちです。
# by pinkruro | 2012-12-11 08:25